鍼灸の勉強で他の業界の勉強と大きく違うのは、「古典から学ぶことが多い」ということです。
最新の業界の治療方法・考え方も勿論大事ですが、本当に古典から学ぶことが多いと思います。
解剖学や運動生理学や構造医学というのは頭の中でイメージが具現化しやすいんですが、残念ながら古典はそうはいきません。
元々東洋医学でいう身体っていうのは、「物質」というよりも「概念」としての身体になるので目で見える・触れるというわけでは無いので頭の中でイメージしにくいんです。
だから初学者では読んでいても「なんのこっちゃ!」っていう内容。
じゃあ理解できないから避けて通るのか?
それでは成長できません。(東洋系の治療をする人は)
なので・・・
<僕が最近気づいた事>
・東洋医学の理論で施術し続けある程度の知識・経験を持つ
・書いていることをそのまま素読してはいけない(噛み砕いて解釈する)
・昔の人は漢字一文字にも複数の意味を持たせて応用させている
・書いている事象の対象となる人(現在・過去に接した患者さん)の事を思い出しながら読み解く。
つまり昔の人の経験から書かれた物なので、自分も経験を積んでから読んだ方が浸透率が上がり腑に落ちる事が出来る様になった気がします。
予習をする事はとても大事なことだけど、勉強は今目の前にいる困っている人を対象にやった方が身になるのかもしれません。
毎日それを繰り返していくと数十年後には古典の内容も理解していけるのかな?
なんだかんだ身の程をわきまえずに偉そうに書いてしまいましたが、
今年の目標もう一個出来たから報告です。
「今年は古典の研究をして今までの臨床経験を整理・統合させていく!」