仁信堂での日常

主に日常感じた事や臨床で感じた事をアップしていきます。

五十肩、侮るなかれ!

 

今回は「五十肩」について私見を述べます。

「四十肩」「五十肩」なんて呼び名がありますけど、意味は一緒です。

要するにその年代で多発し易いから俗名でそう呼ばれています。

 

一般に「肩が上がりにくく、痛みを伴うもの」を五十肩と判断します。

放っておいても一年から一年半で治癒する症状なので我慢できる範囲ならば我慢して治るのを待っている人が多いみたいです。

 

しかし!

 

痛い状態で一年半の生活を強いられるのは、健常な状態と比べてとてつもなく不便で長く感じられると思います。

なので、正しい知識として「本当は難しい症状の五十肩」として書かせていただきます。

 

ひとえに肩関節って何個あると思いますか?

 

「何を言ってるんだい?ここだろ?一個でしょ。」と広義の肩を指さされると思います。

 

間違いじゃありません。(´・ω・`)

 

正解は・・・4個!

 

以外でしょ?(^^;

これは「機能的関節」も含めて4個なんです。

 

では「機能的関節」とはなんぞや?

 

それは、肩を動かすうえで歯車のようにすべての関節が連動して動く「機能的な役割」を果たす関節たちの事なんです。

 

一個ずつ説明しますね?

 

まず皆さんが指さすであろう一般的な肩。

ここは肩甲上腕関節。鎖骨と肩甲骨と上腕骨(二の腕の骨)で構成されている関節です。

 

次に肩鎖関節。鎖骨と肩甲骨で繋がっている関節です。

 

お次は胸鎖関節。これは胸骨(胸の前の骨)と鎖骨で繋がっている関節です。

 

最後に肩甲胸郭関節。肩甲骨と肋骨で構成されている関節です。

 

これら四か所の歯車がスムーズに動いてこそ肩は正常に機能します。

 

つまり、これらのうちどれかの動きが悪くても肩が上がりにくくなってしまいます。

 

これら関節にはたくさんの筋肉が関わっているので、残念ながらレントゲンでは写らないし、肩周りの筋肉をやみくもにほぐしても緩解しにくいです。

 

なかなか自己判断が難しいのが「五十肩」。

治療をしても多少時間がかかるのが「五十肩」。

痛くなり動かなくなって時間が経つと、これらの関節はなお一層頑固に固縮してしまいます。

 

「あれ?なんか手を挙げた時に肩周りが痛いな?(*_*)」

というぐらいに治療を開始すると早く良くなりますので、早期対処をなさることをオススメします。

慢性になってしまった方も「楽になるなら今からでしょ!」と一か月でも早く治るようにする方が生活でのストレスがなくなるので身体にもいいと思います。

悩んでる方ご相談ください。

 

以上、「本当は難しい症状の五十肩」でした!(^^♪